麻倉怜士 (あさくら れいじ)
オーディオビジュアル評論家。
津田塾大学講師。
鬼のエアチェカー。
ハイビジョンラバー。
自宅の専用シアタールームに150インチの巨大スクリーンを据え、BSと地デジのエアチェックBlu-ray Discを上映して楽しんでいる。
エアチェックは、少年時代のFMエアチェックから、何十年も続けている。いまは、1日に30番組をBlu-ray Discレコーダーで録っている。
近著に「ホームシアターの作法」(ソフトバンク新書)、「究極のテレビを創れ!」(技術評論社)、「絶対ハイビジョン主義」(アスキー新書) がある。
BS-TBS 寺島しのぶ・フランス幻想紀行〜藤田嗣治『乳白色の肌』に魅せられて〜
フランスでもっとも名の知れた日本人画家・藤田嗣治。彼の絵画の「乳白色の秘密」が解き明かされるというのだから、楽しみだ。
●2012/2/8(水) BS-TBS 22:00~23:54
3Dアワード
今日は3Dのコンテンツについてお話ししましょう。昨年から始まったアメリカのI3DS国際3D協会の米国での3Dアワードが2月1日に決定しました。全世界からの250を越える応募作品があり、中でも日本作品が大健闘しました。
そこで、これらをすでに見ているので、一部を除き私の感想をお伝えしましょう。
▼TV部門賞
【「ARENA TOUR 2009 A ~NEXT LEVEL~」(エイベックス)】
「ダンサーのジャンバーのライトの光沢感、浜崎のコスチュームの煌めく反射感……など、2Dでは味わえない質感が、目の快感。歌手やダンサーの動きが激しいが、不思議に違和感や疲れ感は少ないのは、3D撮影と編集の巧さ」。
▼審査員特別賞
【3D東日本大震災・津波の傷跡(NHKメディア・テクノロジー)】
「ひじょうに歴史的な作品。3Dでないとこの惨状はほんとうには分からない。画質が悪いが素晴らしい作品」。
【日テレG+LIVE IN 3D 巨人 vs 広島(日本テレビ)】
「パースペクティブと深みがあり、画質もよい」。
【ヒピラくん(キュー・テック)】
「素晴らしい。シンプルな図柄で効果的にスムーズに使われている。この世界観は3Dととてもマッチ。色彩もきれい」。
【TOKYOコントロール(フジテレビ)】
「コントロールルームのハイテンシヨンが3Dで伝わってくる。サイド・バイ・サイドなのに画質もけっこう良い。力のあるコントラストと色で3D効果を高めている。
ベルリン・フィル・ジルベスターコンサート2011~ウィーンスターツオパー「こうもり」~
大晦日のベルリン・フィルハーモニーでのジルベスター・コンサート。まずグリーグのピアノ協奏曲。ピアニストのキーシンの気魂とテクニックとベルリン・フィルの剛毅と緻密さ、そしてグリーグの哀愁の集積が素晴らしい感動だった。次はラヴェル「道化師の朝の歌」。フランスものをやるベルリン・フィルの面白さはカラヤンの時代から、特別なだったがフランスのオーケストラとは違う決然さが魅力。華麗でブライト、エネルギーに溢れたラヴェルだった。リヒアルト・シュトラウスの「サロメ」はリズムと色彩の饗宴。個々の奏者のテクニックも聴き物だった。やはりベルリン・フィルは凄い。ブルーの照明はジルベスターの呼び物。07年の展覧会の絵も演奏、照明も大胆にカラフル。アンコールのスラブ舞曲はベルリン・フィルの超高性能を見せつけられた。
ベルリン・フィルのジルベスター・コンサートの次はウィーンのスターツオパー・ジルベスターの大晦日の「こうもり」。このふたつの大晦日ものは、物理的には同時に体験できるわけはないが、それが、一緒にみられるなんて、しかもハイビジョンで5.1チャンネルで……凄すぎて卒倒ものだ。スターツオパーの「こうもり」は画質も素晴らしい。ひじょうにディテールな質感まで明確にわかる。撮影的にはアップも多いが、違和感なし。カメラ性能と高さと演出の巧さのかけ算だ。まさに新年の幸せであった。
●2012/1/21(土) NHK BSプレミアム 23:30~
デジタル☆一番星 BS-TBS
#89「世界最大の国際家電見本市2012 INTERNATIONAL CES」(第1弾) (12年01月22日放送)
今月、アメリカ・ラスベガスで年に一度、世界最大の国際家電見本市「2012 INTERNATIONAL CES」が開催され、世界各国のメーカーの驚きの技術が公開された。今回は、CES(セス)のイベント会場の模様を大公開。さらに毎年このイベントを参加されている、オーディオ・デジタル家電のスペシャリスト、麻倉怜士さんに今年の見所と注目商品をご紹介します。
今年の見所は、(1)スマートテレビ(2)タブレット(3)大画面化と高画質化。
会場でひときわ注目を集め、度派手な展示をしていたのが、韓国メーカーのLG電子とサムソン。一方、日本のメーカーも負けてはいない。SONYを始めとするパナソニック、東芝、シャープのブースも多くの来場者を集めており、技術の高さは日本メーカーが圧倒的。
そんな、CESの会場で麻倉さんがおススメする注目商品は、<1>東芝のタブレットPC、<2>サムソンのスマートテレビ、<3>SONYのクリスタルLEDテレビだった。世界のトレンド発信するこのイベントでは、これから先も新提案の家電が生み出されることだろう。
CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)で分かった新しいテレビ
現地時間10日からラスベガスにてCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)が開催されました。デジタルと家電の新技術、新製品が大量に発表される展示会で、これからのAVの流れを読むのにもっとも適している場所でした。
私は帰国後、CESセミナーを開くのですが、そこでは「新テレビの時代」と題してしゃべろうと思います。、それは①ネットムーブメント、EVERYWHERE体験、③新デバイス、4K2Kでの次世代映像—。今年のCESでテレビが新しい次元に入りました。
アメリカではネットフリックスという映画配信サイトが、低価格で見放題を打ち出してから、急にネット接続が増えました。そこで、スマートテレビというネット接続による、新しいサービスの勃興。ちょうど携帯電話がスマートフォンになったような、カスタマイズの仕組みが入ります。
二番目はタブレットPCがテレビとして、または大きなテレビのリモコンや、情報を仕入れるディスプレイとして、さらにコンテンツ共有する仕組みを提案するところが多かったです。三番目のトレンドは、有機ELテレビ、LEDテレビ、そして4K×2Kテレビなど、新世代の技術型テレビも注目の的でした。

LG電子の55型有機ELテレビ

ソニーの純LEDテレビ

東芝の7.7型有機EL・タブレットPC
私のCESリポートがBSデジタルでみれます
BS-TBSの「デジタル★一番星」でCESの現場を収録しました。CESの見どころを個別ブースで個別取材。放映日時は22日か28日かまだ不明です。
CES
これからCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)に出掛けてきます。ラスベガスで10日から開かれる世界最大規模の家電展示会です。次回は、CESでの最新トレンドを報告しましょう。
TOKYO MX クラシックコンサート2012
毎年、新年の初めは、ウィーンフィルのニューイヤー・コンサートだ。ウィーンの現地時間11時頃から始まるこの有名なコンサートも素晴らしかった(ヤンソンスの指揮!)がそれはそれとして、意外な掘り出し物がTOKYOMXのクラシックコンサート2012。
ウィーン交響楽団の春コンサートのライブで、どちらもイタリア人のファビオ・ルイージとリカルド・ムーティの指揮によるベートーヴェン交響曲第3番「英雄」や、名曲コンサートだった。ムーティの「英雄」は駆動力に溢れた名演だった。ファビオ・ルイージのヨハン・シュトラウスは軽快で、躍動感が楽しい。
MXは正月だけ素晴らしいクラシックコンサートを放映してくれる。かつては「ヘルベルト・フォン・カラヤン生誕100周年コンサート集」として、カラヤンの名演を集中的に放映していた。ウィーン交響楽団のスプリングコンサートは、MXでしか見られないレアなライブだが、会場はムジークフェライン・ザールと同じあっても、ニューイヤー・コンサートとはひと味もふた味も違う愉しさ。ハイビジョン画質も、MXにしては意外に良かった。年に一度とはいわずに、どんどんウィーン関係の放映を期待している。
●2012/1/1(日) TOKYO MX 9:00~
「マイケル・ブーブレ クリスマス・スペシャル」
今をときめく、カナダのマイケル・ブーブレによるNBC制作のクリスマス番組。マイケル・ブーブレのCD『クレイジー・ラヴ』は、この秋の音展、インターナショナルオーディオ・ショーなどのオーディオイベントでは、主役級の活躍だった。もの凄く歌が上手く、情感豊かで、しかも録音も極上なので、スピーカーやアンプの実力を測るのに、最適な音源なのであった。
マイケル・ブーブレの声の魅力は、ヴェルヴェトな低音、潤いのある中音、優しい高音と全帯域に渡って、とても豊潤なテクスチャーを持つことだ。番組の中の、スイングした「ホワイトクリスマス」では、本家のビング・クロスビーを彷彿とさせる艶が聴けた。
FOXチャンネルは、アイドルやモデル選出のコンテスト番組やハリウッド情報番組など、多彩なアメリカンが楽しめる。これだけBS局が増えると、個性を明確に出した局でないとサバイバルできないだろう。FOXにはマイケル・ブーブレライブのような優秀番組をこれからも大いに期待したい。
●2011/12/22(木) FOX bs238 24:30~25:30
見事に華麗にアレンジ、オペレッタ「ジプシー男爵」
いま、BSプレミアムが宝塚歌劇の5日連続放送をやっている。昔は友人が宝塚歌劇の生徒だったので、その関係でかなり凝っていて、エアチェックではベルばらを始めてとして当時の傑作がVHSでたくさん残っている。久しぶりに見る宝塚歌劇はフルHDの高画質。撮影もたいへん上手く、歌劇の醍醐味が堪能できた。見たのは、ヨハン・シュトラウスの名オペレッタのリメイク、「ジプシー男爵」。ウィーンではフォルクスオパーの舞台で10回は見た名作だ。フォルクスオパーは日本公演でもかつて、演じた。芳しいワルツが満載のウィンナワルツオペレッタを宝塚歌劇がどう料理するか興味津々だったが、見事、華麗で血湧き肉躍る系統のアクティブな舞台にアレンジしたのはさすがだ。「ジプシー男爵」シュテルク・バリンカイ役の霧矢大夢のかっこいいこと。ハイビジョン画面でディープに惚れた。ハイビジョンの特に色の豊麗さは、宝塚歌劇に最適と思った。
●2011/12/13(火) BSプレミアム 13:00~15:40
~宝塚歌劇・月組公演「ジプシー男爵」~

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